展示。

2024.5.15-19 BREAK THROUGH @One Art Gallery

2024年5月15日〜19日にニューヨークでのグループ展に参加しました。
作品の展示のほか、ライブパフォーマンスの機会をいただきました。

今回のパフォーマンスのこと、インタビューいただいた内容を改めて。

北海道で生まれ、日本がオリジンでありますが、一昨年にフランス・パリに滞在したことで第二の故郷が自分の心の中にできました。

そしてフランス語を知る中で、empreintesという言葉に出会い、“痕跡”というものに対する興味がとても大きくなりました。その言葉の大きな出会いのきっかけとして、ミシェル・クラブ氏、タカコ・クラブ氏との出会いはとてもとても大きなものでした。

一昨年、今は亡きミッシェル氏の住まいであったスタジオに長期滞在し、奥様からさまざまな思い出を共有いただきました。私はミッシェル氏に会ったことがありません。しかし、会った事はなくても、その人が感じられると言う不思議な体験が大きな糧となって、人の痕跡がもたらす物語にとても興味が湧いたのです。そして、氏の言葉の一つで”僕はたくさんの痕跡を残した“という言葉の通り、その住まいにはその人の痕跡がいたるところにありました。それは永遠に残るもののように思えました。

私は今、砂浜のある海の近くに滞在しており、砂浜を歩くことがあります。きれいな砂浜がある場所です。そこでたくさんの人が砂浜で裸足で楽しんでいる。その足元をよく見ると、たくさんの足跡が角の上に残されでも波が下がってちょっとずつ消えていて、そしてまたその上から新しい痕跡が残されそしてさらわれて消えていく。そんな繰り返しをずっと眺めていると痕跡っていうのは永遠ではなく、刹那的な面もあると言うことを体験しました。

その刹那的な重なりを表現しようと思い立ちカンバスの上を歩いてみることにしました。いくつにも重ねてつけた足跡が痕跡となって記憶となって、私がそこに存在した証となって残っているそんな痕跡を作品にしたのが今回の作品です。

本日のライブペイントは、私が初めてこの場所に来て私が存在した証です。

私はなんでもない普通の人です。多くの人は私を知らなくて、多くの人にとっては些細な存在であること間違いありません。ですが、1人の人として間違いなく存在していて、たとえ忘れられたとしても、ここに在った証として私のempreintesを残してみたいと思います。

そして、このempreintesがなにか良き思い出になるといいなと思います。


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